出雲路ひとり

独り旅なら 気兼ねもなしに
松江 椿の 城下町
水の都の 風なつかしく
男の錆を 洗うよに
しとしと降る雨 縁雫(えにしずく)
さすらいの…さすらいの
出雲路ひとり

潮の香りを 背にうけながら
歩く宍道湖(しんじこ) 旅のやど
しじみ獲りする 朝もやの中
長竿じょれん 青墨絵
夕日は茜々(あかあか) 影染めて
さすらいの…さすらいの
出雲路ひとり

島根半島 この目に焼いて
右に夕凪 日本海
心ぬくめる 出雲の祈り
一畑(いちばた)電車 乗り継いで
明日(あした)はどこやら 日御碕(ひのみさき)
さすらいの…さすらいの
出雲路ひとり
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