眩しい世界

窓を開けるとほら眩しい世界
心に飛び込む小さな煌めき
この暗い部屋に無いもの
燦然と暴きだして

イメージしたほど笑えてないな
それもこれもなにもかも
人の言葉借りるだけの日々だから
心のどっかで逃げ回り続けたとしても
立ち止まる時も心のどっかのまま

誰か噂してた場所はもう人集りだけ
こっそり今抜け出して自分だけの在処へ
羨ましく見えた陽炎追いかけた蜃気楼
全部歪めた鏡で大きく映っていただけさ

いつ消えてもいいように遠ざけるほどに
ますます濃くなるときめきの光
その名残りを断ち切るもの
ここには無いような気がして

出口を見てた ただじっと見てた
外が雨か晴れか夜か朝かも
願うだけで分からないまま
目的はないけど行きたい場所がある
そんな強かさにずっと憧れながら

誰の噂めいた声ももう遠く響くような
あきれる距離と速度で駆け抜けていけるなら
どんな場所まで行こう
どんな美しいものを見よう
それが無意味だとしても
もう誰にも奪えやしないだろう

例えばこの先の路地が もしも月の裏が
そんな閃きの粒を抱き寄せて生きていたい
雨曝しでも構わない涙も厭わない
眼差しに映るガイア
飽きるほど焼きつけていたい

(光輝いてごらん)
この眩しい世界の中で
生きていたい今眩しい世界を通して
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