志摩の夕月

潮風が耳元 かすめるたびに
いとしい人の 声になる
志摩は日暮れて 群れ飛ぶカモメ
沖ゆく船の 灯りがにじむ
今ごろ どうしているのでしょうか
面影浮かべる 夕月よ

頬に一粒 あの日の涙
真珠のように 光ってた
志摩は日暮れて 渚にひとり
寄せては返す 夕波小波
幸せ つかんでいるのでしょうか
も一度逢わせて 夕月よ

二見浦に 並んだ岩に
ふたりの姿 重ねてる
志摩は日暮れて 漁り火ゆれて
波間を走る 慕情は千里
今ごろ どうしているのでしょうか
切なく見上げる 夕月よ
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