勝山弁天桜

芽吹く季節の 九頭竜に
雪解け流れ 花便り
一目千本 弁天桜
冬の寒さは この日のために
さあ 咲くがいい 人も桜も
さあ 生きてゆけ 春の心で

弱き小さき 人の世の
喜怒哀楽を 運ぶ風
大地ふみしめ 弁天桜
何があろうと 負けはしないと
いざ 咲くがいい 人も桜も
いざ 生きてゆけ 胸に刻んで

光る残雪 白山に
誓えば心 澄み渡る
教え諭すか 弁天桜
めぐる命は 絶えはしないと
そう 散るもいい 花も涙も
そう 何度でも 春に咲くため
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