犬吠物語

人を愛する 喜びよりも
その悲しみは 余りに苦しい
岬の 崖てに立てば
歴史が よみがえる

犬吠埼の物語
七日七晩 七日七晩 泣き通し
涙で涙で涙で海が
荒れたそうな 荒れたそうな…

陽がおりる頃 見上げる夜に
沖へ広がる 満天の銀河
出会えば 別れが来る
誰にも いつの世も

犬吠埼の物語
言葉一つも 言葉一つも 残さずに
心も身体も置き去りのまま
行方しれず 行方しれず…

犬吠埼の物語
七日七晩 七日七晩 泣き通し
涙で涙で涙で海が
荒れたそうな 荒れたそうな…
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