濡らした靴にイカす通り

青過ぎた午後
煙で溶けて
濡らした靴に
過ぎゆく街を重ねて

ミストな雨を煽いだ
まつ毛の裾を光らせ
ボロポケットの浅瀬に
さよなら 隠して

擦り減らないように
音を消して歩けば
外れはいつも
イカす通り

何も聞かない強さと
何も言えない弱さで
暮らしが霞む期限が
なんだか愛おしい

振り向かないように
夢を潰して歩けば
外れは僕の空さを
見透かすように
終わりのない雨が伝う

濡らした靴が
擦り減らないように
音を消して歩けば
外れはいつも
イカす通り
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