「知りたくなかった、失うのなら」

見たくない物に限って
鮮明に映るもんでさ
誤魔化し続けた心が
「もう無理だよ」って泣き出したの

それでも好きだから
貴方が好きだから
私は我慢することを選んだの
見ないふりをすれば
今を守れるから
「私は大丈夫」と言い聞かせた

貴方がくれた言葉全てが
薄っぺらな嘘で出来ていた
それを知ってしまった今でも
貴方失うのが怖くて
嘘だと分かっていても
信じるしか無かった

穏やかに愛し愛されてた
甘くて暖かい日々は
ドロドロと渦巻く不安に
いつしか飲み込まれてしまった

独り善がりの幸せに浸って
貴方の不安を消し去るほどの幸せを
あげられなかった
自分に腹が立った
今更後悔したって遅いのに

貴方がくれた言葉全てが
薄っぺらな嘘で出来ていた
それを知ってしまった今じゃ
もう何を言われても涙

貴方を好きな気持ちは今も
変わらず胸の中にあって
それでも一緒に居るともっと
辛くなること知ってたから
合鍵はポストの中に
残してさよなら
残してさよなら
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