月光の薔薇

なにもない空に
月だけが満ちる
覚めて尚 人は
夢ばかり見たがる

さみしいと
知りながら
心を預ければ

抱きしめてるのに
抱きしめきれない
ふれるほど愛は
まぼろし

魂のせいで
いつも血が 流れる

抱きしめあうのに
抱きしめきれない
許された愛も
まぼろし

幸せの果ては
どこまでも迷路
つかのまの光
見つけても彷徨う

咲きながら
枯れてゆく
命は
ただ薔薇のように
×