ether | 満ちる部屋

“長い沈黙の向こうで会えたら”
あいつはそんな想像の中で
息をしていたことに気づくだろう
ただそこにある未来を背にして

いつもの浅い眠りから覚めたら
呼吸を止めて時間を図るよ
窓から入る光が照らすのは
行き場をなくした右手

なんかさ、君がいないとだめだな

花が枯れ壁が朽ちても
巡る朝や夜を想うなら
あのひともまた歌を書くだろう
空いた右手で書き出す 駆け出す

なんかさ、君がいないとだめだな
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