朝を呼ぶ

あくびが透明な空を
飲み込んで 吸って吐いて
一体いくら空があっても
足りないくらいの大きな欠伸
生ぬるい風が横目に泳ぐ
顔を刺す光とその先

両手を広げて 朝を呼ぶ
そろそろいいよ もういいよ
両手を広げて さあ
そろそろいいよ もういいよ

あくびが透明な空を
飲み込んで 吸って吐いて
少しずつ動き出す世界と
置いてけぼりの月
生ぬるい風と珈琲の香りが
丘の上で交わり踊る

両手を広げて 朝を呼ぶ
そろそろいいよ もういいよ
両手を広げて さあ
そろそろいいよ もういいよ
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