無垢

眠気に身を任せる様に
空白に懲りず恋をしているのでしょう
ただ ありのままを見つめていたいだけなのに

重ねた声に思いを馳せる度
遠く離れる君の温もり

愛と呼べるほど無垢じゃないから
泥の付いた明日を笑おうか
途方もない未来は要らないから
これまでを分かち合おうよ
その眼の奥の君を僕はきっと知ってるよ

小風が頬を撫でる様に
偶発の中 息をしているのだろう
ほら こんな風にだましだまし生きてるよ

後悔のうねりにまたしても溺れる
酷くうららな君の優しさ

愛と呼べるほど無垢であれたら
傷だらけの嘘は要らないよ
夜光を喰らうのは春の残花だ
これまでを笑い合おうよ
その眼の奥の君を僕はきっと知ってるよ

愛に酔っている
そして腐っていく
愛に縋っている
未だ彷徨っている

愛を疑っている
故に躊躇っている
愛に縋っているんだな

僕等は

愛と呼べるほど無垢じゃないから
泥の付いた明日を笑おうか
途方もない未来は要らないから
これまでを分かち合おうよ
その眼の奥の君を僕はきっと知ってるよ
何処までも愚かな愛が丁度良いんだよ

君となら
寂しさも優しさも
何もかも分け合えると思うんだ
絶対ね
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