ブラザー・ジョー

Brother Joe お前がこの街を出てから
8度目の冬が今 通りすぎてゆくよ
人の心も 街の姿も 変わってしまったけれど
港から吹いてくる冷たい 風はあの頃と同じさ

Brother Joe お前は何を追いかけていたんだい
生まれる前から背負わされた 掟の嵐の中を抱えきれない
運命の重責に耐えかねたお前が
波止場の淵に屈みこんで つぶやいた I'm not guilty

Brother Joe お前の眼は何かを見据えていた
黒い肌やちぢれた髪を 笑う他人の腹かい
沖に消えてく船を見ながら 肩を震わせて言った
きっといつか 俺を迎えに船がやってくる

(何をされても笑っていたお前の胸の中には)
(数えきれないCRUCIFIX が突きささっていたんだろう)

Brother Joe 待ちわびた 船はついに来なかったけれど
お前の哀しい願いは 海を渡ったんだろうか

Brother Joe お前がこの街を出てから
8度目の冬が今 通りすぎてゆくよ

(Brother Joe お前がこの街を出てから)
(8度目の冬が今 通りすぎてゆくよ…)
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