月と旅人

どこにも行く当てがないなら どこまででも行けるような
荷物と気分は予定より 軽い方が僕は望ましい
誰にも書き置きしないまま 行こうぜ 旅人のように
つまらない日々を抜け出すだけ 手を取れよ ここが始まり

遥か遠くを目指すフリして とりあえず明日へ向かうのが
僕らしくあることなんじゃない? 構うな マイペース マイペース
誰にも止められやしないのさ 行こうぜ 旅人のように
踵をすり減らした靴が 似合わない僕らの始まり

鳴らせ口笛と手拍子を僕の代わりに
夜酒の宛てはこれまでの愚痴とこれから先の展望を
繋がる星座の答え合わせを君としよう
明日も同じように夜を確かめ合おう

花に風 星に月 君には僕を
遠くまで 遠くまで 君を連れてくから?
時に雨 後に月 このまま僕と
そうやって旅は続いてゆく

人は誰も“僕”じゃなくて 僕はいつも“君”じゃなくて
愛の意味も知らないくせに ラブソングで泣いてみたりする
いつか忘れる日に備えて 君が“それ”を覚えとくんだ
僕の記憶の代わりにして

どうにも片付かないからこのまま 散らかしたまんま
出かけよう 誰のものでもない最低で最高な週末だ
誰にも止められやしないのさ 行こうぜ 旅人のように

花に風 星に月 君には僕を
遠くまで 遠くまで 君を連れてくから
時に雨 後に月 このまま僕と
そうやって旅は続く

花に風 星に月 君には僕を
飽きるまで 褪せるまで 僕を連れてってくれ
時に雨 後に月 このまま君と
そうやって旅は続いてゆく

どこにも行く当てがないなら どこまででも行けるような
荷物と気分は予定より 軽い方が僕は望ましい
誰にも書き置きしないまま 行こうぜ 旅人のように
つまらない日々を抜け出すだけ 手を取れよ ここが始まり
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