カナシイケダモノ

細い鎖が ずっと絡まったまま
月の光 鈍く反射して シャラリ夜に凍えた

諦めてしまえば 変わらずに済むでしょう
―ねぇ そこで生きてて幸せなの?―

抗って 暗い森を抜けて 知らない道選んで
忘れてた夢が目覚める
もっと 届かない愛より 消えかけた自分の
哀しいケダモノ 抱いて 遊ぶの

きっと幸せ… ずっと言い聞かせてた
零れ落ちた雫が染めてく 私、怖がってたの

誰かのせいにすれば 自分を責めなくていい
―ねぇ それで 何かが守られるの?―

欺いて ビルの隙間抜けて 知らない空見上げて
鮮やかな孤独が哂う
だって あなたの痛みより 諦めた自分の
無邪気なケダモノ 抱いて…

身体と心を 響かせあえたなら
本能が震えるまま ありのままの姿 晒せ

あーもう嫌(や)だ
暗い森を抜けて 知らない道選んで
抑えてた欲が暴れる
もっと 届かない愛より 消えかけた自分の
哀しいケダモノ 無邪気なケダモノ 愛というケダモノ
抱いて 解き放つの
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