放浪のはて

夕陽が沈んだ 山の端(は)に
泣いているよな 月が出る
明日(あす)の行方(ゆくえ)も わからぬままに
夢にさすらう この命

心をよぎるは 故郷(ふるさと)の
野辺(のべ)に残した 白い花
またの逢う日が まぼろしならば
せめて祈ろう 幸せを

何才(いくつ)になっても 男には
母のぬくもり 忘られぬ
たとえ誰かを 愛してみても
あなた探しの 永遠(とわ)の旅

生まれてくるのが ひとりなら
朽ちてゆくのも またひとり
所詮(しょせん)ひとりの 人生ならば
何故(なぜ)にひとりで 生きられぬ
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