夏雲雀

悲しくて泣き疲れて
会いたくて行き場もなく
見上げた木々は時の流れを歌っています

照り返す陽射しを背に
飛び立つ夏雲雀(ひばり)の姿
あれは世界の涙 集めた奇跡の十字

どれほど遠くの空を探したとしても
虹さえ見えない
雨上がりもあるでしょう

今はまだ 弱くてもいい 立ち止まっていい
少しづつでも 私らしいかたち 愛したい

誰かの眩しい背中を追うのはやめて
生きているこの日を
そして明日を見つめて

今はまだ 怖くてもいい 誇れなくていい
少しづつでも 私というかたち 愛したい

あれは世界の涙 集めた奇跡の十字
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