あなたにつつまれて~お父さんへ~

どのくらい経つのだろう
ふと 思い出す
あなたの声 香り 全てを
別れぎわ 見えなくなるまで
手を振ってくれた
旅立ちを見送った今
ずっと身近に感じます
あなたがくれた温もりに
つつまれて生きてゆく
木漏れ日の 優しい 陽射しの中で

どのくらい経つのだろう
ふと 目に浮かぶ
どんな時も 強い 父親(ひと)でした
かあさんに会えたでしょうか
よかったね お父さん
旅立ちを見送った今
あなたの子供でよかった
あなたと過ごした故郷(ふるさと)に
紫陽花が咲きました
雨音のメロディー 静かに響く

あなたがくれた折鶴が
風に揺られています
私の言葉を 伝えるように
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