天気予報の恋人

ぽつぽつと降り出したのは 朝だった
ネズミ色の僕の心 見透かすように
天気予報ガールが雨を告げる
「東京地方は日中は雲が広がりやすく広い範囲で雨でしょう」
窓を打ち滴り落ちる雫 果たして今日は

君に会いにいけるかな 君は笑ってくれるかな
先週のこと許してくれるかな

他愛も無いことで すれ違うぼくら
落ち込んでる僕は もう一度始めることを願ってる

雨は降り続いているけど その重い扉 開いて
君の好きな色 水色のレインコートに跳ねた雫 輝きだす
光 空に広がり 色づいてく

東京都内 虹がかかり 落ちてきた
あてどなく 繰り返す 日々を変えてく
想像じゃない 君のそばへ 駆けていく
悲しみも よろこびも 七色に染まる
虹の向こうへ 光の向こうへ
その場所で 君は待っている

じんじんと疼いてる こめかみの奥
現実は霞の向こう 雨の朝はいつもこう
テレビつけるのも億劫だけど
「東京地方は日中は雲が広がりやすく広い範囲で雨でしょう」
言われなくてもわかっているし
わかったところでどうしょうもなくて困っているし

君に会いにいけるかな 君と笑い合えるかな
本当のことを話してくれるかな

わたしたちもう一度
向き合うことが出来るかな
ただ見つめ合うことできるかな
そういえば ほらこの間買った
新しいレインブーツを履いて行こう

水たまり写る自分 飛び越えて
跳ねた雫 輝きだす
光 空に広がり 色づいてく

東京都内 虹がかかり 落ちてきた
あてもなく 続いてく 日々を彩る
想像じゃない 君が笑い 駆けてくる
雨粒は 止まらない ふたりを濡らす
虹のかなたで 光のかなたで
この場所で ずっと 待っている

東京某所で ふたり並び 歩き出す
あてもなく 降り続く 雨の中でも
想像じゃない 君と共に 生きていく
水飛沫 輝いた 君はまるで
白いベールに 包まれた 花嫁さ
僕のこと ずっと 待っていて
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