季節

隙間風で目が覚める
青い光が入り込む
君の寝息でリズムを刻む
正午昼下がり

布団が動く 息をしている
手を握った
君の体温 わたしに移るように引っ掻いた

それも幻か

わたし
幸せになることがずっと怖かった
消えないで消えないでと願っても消えていくんでしょう?
四角い箱の中で震えていたんだろう
ずっと寂しかった

変わりたかった
ふたり、変わりたかった
変わったのはベッドの位置と
季節だけだったな

わたし
君から貰ったものを捨てようと思って
ずっと探していたけど何も無かった
貰ったものは言葉だけだった
あげたものは何も無かった?

幸せになることがずっと怖かった
消えないで消えないでと願っても消えていくから
春より大人になったよ
少しだけ強くもなったよ
また伝えれられるかな

伝えるよ

季節が廻ったら
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