碧い砲撃

嗚呼 なんて碧い海だ
遠く轟く砲撃に
―気付け!

パっと光った水平線
誰かが散ったあとの存在証明
どうせ燃える生命線
派手に上げましょう 大きな花火

放て穿て 全部一掃して
焦燥 葛藤 振り払いながら

未来を切り開くように
今日も指揮を取る
くだらない運命を撃ち抜け
激情のままに

嗚呼 なんて碧い海だ
遠く轟く砲撃に
嗚呼 耳を傾けたら またここから
君と僕の物語が始まる

あるいは別の世界線
風も吹かない凪の中で
暮らしていたなら
出会ってすらなかった二人

荒れる荒れる 波立つ世界に
逆らって舵を切っても

答えがないことくらい本当はわかってる
だからこそ誰よりも近くで
君と戦いたい

嗚呼 なんて細い腕だ
抱えきれぬほどの日々に
嗚呼 潰されそうならば
もう一人で沈んでないで
背中くらい預けてくれないか

嗚呼 なんて碧い海だ
遠く轟く砲撃に
嗚呼 耳を傾けたら またここから
君と僕の物語が
二人だけの物語が始まる

始まる
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