春風往来

ああ 馬鹿みたいな曲さ
まだ 出会う前の君に
出会うまでの今までを
歌いたいんだ 歌いたいんだ 歌いたいんだ

小中高大 一生涯
恋をする僕らは どうしようもない
「いちいちうるせぇ」
「君に似てた」
「散々やわぁ」とかとか
しのごの言って
難しい顔 セブンスター
吐くまで飲んで何となく
誓う永遠の愛も
性懲りも無くまた誓ったんだ

宮崎駿が描き残したような静かな4月の午後
桜と染めた髪が綺麗で
LINEはなんだかそっけなくて

春風は出会う前の僕らの
後ろ髪をなびかせて通り抜けた
また会いましょう

「最近失恋した」って言ってたあの子は最近楽しそうで
気づかずに傷つけたあの子のストーリーは記念日お祝いのケーキ
君のさよならをおかえりなさいに変えれたら変えれたなら
これからの君に会う前に知った「幸せ」の形の意味を
抱きしめてる

馬鹿な曲さ腹抱えて笑え
笑顔が素敵だったもんな

春風は出会う前の僕らの
後ろ髪をなびかせて通り抜けた
また会いましょう

明けの空 輝く星のように
別れ際 少し寂しい夜に
これからのためのこれまでの恋に 中指と 愛を
花粉症のせいさ涙が こぼれ落ちて ぽろり
君と君らの未来には 薬指が キラリ
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