夕焼けカタルシス

通り過ぎる足音と やけに騒がしい街中で
自分だけの特別を探しても見当たらなくて

いろんな色をまとった あの人に憧れていた
真似をして切ったこの髪型も何かが違って

なくしたもの探しているつもりで大切なことは見落としたまま
流行りにのまれて買ったこの服も全部全部意味がなく思えて

夕焼け空に飛び立つ白鳥 羽を広げて私も飛びたいんだ
伸びてく影を踏みつけて歩く 背に浴びた光 スポットライト

うつむいて小石ひとつ蹴飛ばして口ずさむ唄
終わりのチャイムが鳴った頃とは違うの 戻れないな

なくしたものばかりだと嘆いてた 大切なことはすぐそばにあって
生きてく意味も空が青い理由も 未だにわからないけど

夕焼け雲は羽を手に入れて 忘れないでと飛び方を見せてくれた
伸びてく影にのまれないように 背にした光 スポットライト

誰かの声や周りに戸惑うのは向き合ってる証だから 間違いじゃないよ ほら

今日が沈んで明日また昇る この色はいつだって背中を
夕焼け空に飛び立つ 羽を広げて私も飛びたいから
伸びてく影に手を振って歩く 誰かを照らしたいの私も
向かってゆくよ スポットライト
×