スイマー

ふいに寂しいなと思った 空いたスペース文字で埋める
落書きみたいに心を塗りつぶしてゆく
本当の姿消し去るように 岩の影に身を潜めても
馴染まない色が浮かび上がって仕方ないな
沈んだままの沈没船 眠る宝石すくいあげても
うまく泳げない 辿り着けない 息の吸い方って誰に教わるんだっけ?

君はスイマー 生きづらいこんな世の中を必死で泳ぐ姿は
届いてるよ海の底見上げているだけじゃ変わらないことを告げた
水面に揺れる光を求めて 今日もあがいている

好き勝手言う人の声を 空けたスペース書き込んでは
無責任なエゴの押し付けだと気づいてる
それでもいつも臆病で周りの目に押しつぶされて
うまくかわせない 傷が癒えない
息を吸いすぎて吐くことを忘れてった

君はスイマー 生きづらいこんな世の中に愛を叫んでる瞳は
今「ただいま」言える場所 必要とする声と姿を僕に見せてよ
水面に揺れる光は近いよ 今日も息をして

君が選んでいいんだよ 間違いなんてないんだよ
幸せの価値はいつでも自分で決めていいんだ
うまく泳げなくていいよ 浮かんでいるだけでもいい
幸せになるために産まれてきた

君はスイマー 生きづらいこんな世の中でも 未来を描いてしまうのは
深く続く海の底 差し込んだ光を僕らは知っているから
水面に揺れる光は近いよ 今日も息をして
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