紫紅月のメメントモリ

照らす光は夜を紅く染めた月
一夜だけの淡い夢
薄闇の中で

沈む日を見送って
夕闇に溶け出した
日差しに永らえない者たち
幽世に潜んでいた影もいつしか
束の間の栄華を唄う animato

今宵限りを愛そう memento mori
運命の終わり、夜が明けるまで

照らす光は夜を紅く染めた月
絡めた手の優しさに涙誘う solitude
揺れる silhouette
悲しみ持ち寄って踊れ
永遠に似た夢路の終わりは
儚くて……

人ならざる者の祝宴
寄せ合ったその身をただ抱きしめて
密やかな baiser(ベーゼ)
絡まり合ったさだめに喪失繰り返して
流れ着き辿り着いたこの場所

日溜まりが
温もりの全てではないと知った
月影に艶めく白い花
暖かな切なさなら僕にもわかった
静かに華やぐ心 cantabile

全ては泡沫
赤裸々なままになって
抑えつけてた沈黙の軛(くびき)ははずれて
明けない夜を願った
月灯りは満ちて
しなやかに生きられない(僕ら)
孤独を(息を吸い込んだなら)
誤魔化してくれよ(溺れよう)
仮初め

今宵限りを愛そう memento mori
紡いだ誓いが果てるときまで
踊り明かそう

夜を照らす光は今を包み込んだ Moon Light
繋いだ手は離さない
並べあった solitude
揺れる silhouette
悲しみ持ち寄って踊れ
永遠に似た夢路の終わりは

今この瞬間が終わって
二度とは会えなくなったとしても
忘れずにいよう
僕らがこの場所で出会えたことを
月は満ちて
たなびく光が思い出させてくれる、いつだって
きっとそれだけで
一人ぼっちじゃないことを忘れない
闇に踊る
許されなくても
月灯りの下、此処にいた
共にいた
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