朧月

「醜い生き物に生まれた」
それでも毎日は彩っている
はずだった

気づけばだれかを憎んでいて
だからこそ
だれかを愛せるのかな

自由に飛べる鳥は誰に
媚び売って笑って生きているの

この迷いもいつか忘れる
そうやって僕らは生きてきたでしょ

駅前の少女は歌を歌う
どこか朧げな空の下で
駅前の少女は自由を謳う
もう戻れない過去をぶら下げて

夢から覚めた時には もう
世界はとっくに支配されていて

今日もあの日の自分のこと
許せずに
キライになっていくだけね

ゆらりゆれるロウソクの火は
淡く 刹那に 消えゆく運命

この不安もいつか笑える
どうやって僕らは生きていけばいい?

駅前の少女は吟を歌う
どこか朧げな月の下で
駅前の少女は自由を謳う
これからの日々に期待背負って

駅前の少女もいつか眠る
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