日照雨

ベッドの脇には朝を迎えたばかりの
飲みかけの缶ビール
喜んで受け入れるよ 興味無いけど
きっと彼は夢枕にでも立つ
呆れた顔と綺麗な声で
こんな頓馬な私が愛おしい
あんなお茶目な貴方が居て欲しい
息を飲む茜雲と通り雨
洗い立ての南の空と澄んだ山脈

住み慣れた街が染まる
焦げた椅子に腰掛ける
君は他人 彼は他人
金が足りぬ 星が枯れる
君は可憐 僕は他人
×