走光性

朝焼けが白く染まり出した
雀が向こうから鳴いてきた
窓から差し込む光たちが綺麗だった
寝不足で惚けたまま僕ら
時間を何処かに忘れてきた
それだけが今はこの世界の全てだった

今だけはそんな気がした
このままあなたと二人で

裸足のままでも走り出した
あなたが居るなら何も怖くはない
ここから逃げ出したい
遠く、遠く
×