熟す

あたしがあなたを思う夜
あなたの家には暖かい灯が点る
たった一言ごめんねのために
あたしこんなにこんなに
傷ついたんじゃないわ

ホテルルームキーで2人だけの世界
閉じ込めたら無くせたら良いのに
本当に愛してるのは君だけ
なんて なんて よく言えたものね

あなただけ
幸せなんて
許せないよ

ぐちゃぐちゃに壊されたくなければ
あなたの手でちゃんと終わりを
決めて欲しい ただそれだけ
ふたつの果実を求めるあなた
熟したあたしは一緒に奈落の
底まで落ちる覚悟さ

太陽の下賑わう人混みで
あなたと2人手を繋ぎ歩く
夢から覚めたら隣は抜け殻
なんてなんて窮屈なデート

ひとりきり
浴びる朝日は
地獄みたい

ギリギリでいつも作った笑顔
疑いもせずに背を向け
いつまでも言いなりなんて
思っているなら大間違いよ
いつまでも優しいあたしはもう
いないの

手入れもされずに育った愛
いつしか憎しみが実をつける

熟した果実は地に落ちる

ぐちゃぐちゃに壊されたくなければ
あなたの手でちゃんと終わりを
決めて欲しい ただそれだけ
ふたつの果実を求めるあなた
熟したあたしは一緒に奈落の
底まで落ちる覚悟さ
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