入り江にて

君は知らないだけさ
あどけない その瞳
ごらん風が
君の美しさに 騒いでる

僕は怖れてるのさ
季節を変えるたびに
きれいになって
君がどこかへ消えてしまうのを

今 静かな入り江にたたずめば
光の中 君がゆれる
もう ひき返せない僕なんだよ
君のいない あの頃へは
かけがえのない愛を見つけた 今

波打際を歩く 君の白いつま先
長いその髪 かき上げる指さえも
愛してる

まだ寒い潮風も
君には微笑むのさ
トパーズ色の夕陽にふちどられた
シルエット

今 優しい季節に包まれて
光の中 君がゆれる
もう ひき返せない 僕なんだよ
君を知ったあのときから
かけがえのない 愛を見つけた今
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