終夜

涙が溢れたら止めなくていい
笑って、誤魔化さないでね
夜ってさ 短いから
今だけでいい 君が君でいていいからね

息をするってさ、難しいんだよな
上手く歩けなくて、やるせないな

何者でもない君が嘘をついて
生きなくちゃいけない世界が僕は嫌いだ
明けない夜はない。
そんな言葉に震えた君に終わらない夜を。

元気じゃなくても 元気だってさ
大丈夫って言っちゃうくせしてさ
助けての三文字は簡単じゃないから
閉じこもって、隠してしまうんだよな

悲しくないけど、寂しくて、痛くて
無くしたものばっか、数えてしまうの

何者でもない君が傷ついても
起きなくちゃいけない朝なんて来なきゃいいな
狭く見えて、広くて、届かない
その声が届いて欲しい

何者でもない僕らが泣ける場所が
世界の片隅の隅っこのここにあるよ。
忘れてもいいよ。君に届くように
歌うよ。ここに僕がいるよ。
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