ともしび

あなたの命の ともしびが
もうすぐ消えると 聞かされた
ああ編みかけの カーディガン
それが出来たら 夜明けの釣も
もう寒くはないねと
細くなった手で
私の手を握る あなた……
明るく笑って あなたをだまし
ただ祈るだけの 私でした

なんにも知らずに この春の
桜の花びら 散る頃は
ああ教会で 鐘が鳴る
白いドレスの 花嫁衣装
早く見たいと はしゃいで
細くなった手で
私の手を握る あなた……
どうすればいいの 何が出来るの
ただ祈るだけの 私でした

あれから二度目の 春が来たけど
私の中に生きてる あなた……
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