剥がれたメッキから 覗いた胸は 油が漏れたように泣いた
霞んだ眼球で 見据えた未来(さき)は こんなにも曇ってたっけか

夢は蕾のように いつしか咲き誇ると
鏡に映った 顔へ 諭すよ

僕ら彩った夢の中 背中に生えたネジを回す
ほらキリキリと 音を奏でて
ゆっくり ゆっくり 僕らを動かした

黒ずむ心臓が 胸を行き交う 無限の回廊は続く
「間違いじゃないさ」と「それでいいさ」と 誰かに言ってほしいんだ

心は未完成に 水面の月のように
朽葉色の夜に 溶けて しまいそう

そうさ答えなき問いの中 言葉にならぬ声を探す
マーブル模様 不安と期待は
重なって 絡まって 僕らに貼り付いた

消えそうで 割れそうで ガラガラ崩れそうな心を 接着してほしいんだ

僕ら彩った夢の中 言葉にならぬ声を探す
どうか聞かせてはくれないか 僕ら行く道は真実か
背中のネジは音を軋ませ それでも回り続く
ゆっくり ゆっくり 僕らを動かした
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