知らないでしょう

こんな寝起きの悪い朝は
雨でも降ればと祈ってる
いっそ石の流れに飛込んで
靴でもくわえて笑っていたい
窓をたたくは風ばかし
待ってたって無駄だというし
扉の影にはいつも嘘ばかし
でもブルースなんて唄う
つもりじゃないんだ

君が そばにいたら
君が そばにいたら
君が そばにいたら

いつものように
屋根にまたがって
噂話しをのぞきこんでいる
すると溜息はまた
ポケットの中で
誰に腹を立てていいのか
迷っている
生まれつきってわけでもないが
背中に大きな穴があいたまま
さあ忘れ物を思い出しとくれ
でも答なんて
言わせないでおくれ

君が そばにいたら
君が そばにいたら
君が そばにいたら

井戸水飲んで夜が来て
誰かがそばを通りすぎ
占い好きの夜は更けて
この世のすべてを
からかっている
男は頭で恋をして
女は夜を知りすぎている

そして僕は
待ちくたびれている
もうブルースなんて
唄わせないでおくれ

君が そばにいたら
君が そばにいたら
君が そばにいたら
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