着火、カウントダウン

蒼い夜に街は祭りのよう
宇宙を跨ぐロケットが今

僕の目の前で一つ形になる
形を見せた

これで僕も空を飛べると言った
八月末の最期に

明日したいことばっか話す僕を、
君は空に飛ばしてく

ずっとしたいことなんてない
今日も死のうとしたままだ

遂に終わってしまった
十秒前のさよならで火を付ける

きっとしたいことなんてない
笑え僕たち
オーガスタ―、オーガスタ―

白い花の添えられた手紙
そんなものを拾った

「僕は明日、夜祭へ行くが、
貴方はたぶん気づいてくれないだろうな」

宛名のない枯れた花の手紙の主が
ちょっと私に似てるようで、まぁ

乾いた夏空 浮かんだ心臓を、
君を空に飛ばしてく

ずっとしたいことばっかで
今日も祈っていたままで

遂に終わってしまった
十秒間のさよならで火を付ける

きっと叶うはずなんてない
揺らいで消える
オーガスタ―、オーガスタ―

きっとしたいことなんてない
僕にしたいことなんて
きっと

明日笑うことばっか話す僕を
君は空に飛ばしてく

ずっとしたいことばっかだ
ずっと言えなかった僕だ

遂に終わってしまった
十秒間のさよならで火を付ける

きっとしたいことなんてない

遠く視界に蒼い地平
笑え僕たちオーガスタ―
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