暮らしの1ページ

かたずいた部屋には
いとなみの 影もなく
ひとりで 飲むコーヒーも
まるで いつもどおり

ひとりでは 広すぎる
ベッドが 大きくみえて
女で あることが
何故か 悲しい
さりげない 暮らしの1ページに
秘められた 想い出があり
ひとつ扉を 開けば どろどろした 愛がみえる

白い壁の 明るさが
私には 似合わない
あなたを 待つ事も
もう ピリオド

あなたが帰った後は
この部屋を 飛びだして
歩いたことのない
街を さがす
さりげない 暮らしの1ページに
置き忘れた 暗い過去があり
ひとつ扉を 開けば どろどろいた 愛がみえる
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