眠り

冷めた雲が降り注ぐ
切りさかれた遠い空

あなたは今どうしている
見えない明日に怯えてるの

音もたてずしのび寄る
彩られた甘いワナ

あなたは言う風の中で
私の声など届かないと

やがて闇は両手ひろげ
気配のみこむ
よせてかえすかなしみさえ
傷をいやして

記憶たどるくちびるは
あなたの名をくりかえす
脳裏よぎるひとことに
走りぬける時の渦

あなたは今どうしている
見えない明日に怯えてるの

彷徨う鳥追いかけて
河はうねり流れだす

陽は真上に輝いて
きりたつ山包みこむ

あなたはただ心のまま
浅く果てしない眠りにつく
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