サーカスは青い空

秋風が吹けばやってきた
幼い胸 ときめかせた
あのサーカスの夢

おどけては笑わせるけれど
なぜか悲しい ピエロの顔
あの後姿

青空に響いたワルツのトラムペット
夕暮れの風に小さく
テントがゆれていた

ブランコはドラムのロールで
息をのんで 見上げていた
銀色のスターを

青空に響けワルツのトラムペット
楽しく踊るように
ぼくの心に

ライオンも象もチンパンジーも
また来ますよと 挨拶した
あの最後の夜は

たたずんでずっと眺めてた
少しずつ壊れてゆく
サーカスのテント

青空に響いたワルツが嘘のように
紙くずが 風に転がる
サーカスのあと
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