私は小鳥

いつもいつも あなたの家のまわりを
知られず飛んでる 私は小鳥なのです
昼も夜も あなたの白いお部屋に
飛び込みたいのに 窓はかたく閉じまゝ

きれいに咲いた夢の花を
このくちばしで届けよう
そうよあなたは 忘れてしまっているの
花ともお話ができることを
涙を流せることを

いつか いつか あなたも愛する人を
みつけて 幸せ つかんでゆくことでしょう

その日がやがて くるときまで
私はずっととびつづけよう
そうよ あなたのふるえる胸の中で
やがて 私は眠りにおちるの
死んでゆくように
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