光暈

背伸びしていたよ
気づかないまま
生きていたよ、僕ら
過ぎて知るのさ

波音の向こう
まだ動かない影は
子供のように光を曲げる

聴いて、目を閉じたまま
いくら涙溢れても
さらさら声は溶けてしまうけど
僕がきっと何度もここで
ここで君を見つける
白い波が全て攫っても
同じだけ打ち寄せる光暈

曲がりくねる波浪
映り込む光暈

子供のままで 怯えたままで
君の口の歪みを真似る

聴いて、彼方は此処さ
ここで君を見つける
重く、黒く、荒れた油の海の続きで
いつか会えたら、忘れてしまっても
知っていたよと言って白い波が全て攫っても
同じだけ打ち寄せて光暈

光る手に映るよ
飲み込む波浪……
打ち寄せる光暈.........
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