ほおずき市

宵の浅草 ほおずき市で
あなたにばったり 逢いました
いつかはきっと この人に
嫁いでゆくのと きめていて
幼いあの日が 懐かしい

ゆれる夜店の きれいな灯り
昔と変りは ないけれど
今では二人 それぞれに
知らない道を 歩くのね
流れた月日が かなしいの

何も言わずに ほおずき買って
あなたと私は 別れるの
賑わう人の 波の中
やさしい姿が 消えてゆく
幼いあの日に 帰りたい
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