銀色の雨

煙草の煙りが ゆらゆらと
ほどけておまえの 顔になる
忘れないでと この胸に
頬をうずめて 泣いていた‥‥
あの日のおまえの 涙のような
窓にしとしと 銀色の雨が降る

男の身勝手 責めもせず
駅まで送って くれたやつ
ふたり一度は 幸せの
夢をみていた はずなのに‥‥
せつなくなるよな 思い出つれて
胸にしとしと 銀色の雨が降る

おまえのつらさも 淋しさも
今ならわかって やれるのに
続く坂道 あの街で
ひとり暮らして いるだろか‥‥
男の心を 泣かせるように
窓にしとしと 銀色の雨が降る
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