花明かり

さやかに見えぬ其の情緒は
何に囚われているんだろう
耳を聾するほどの言が
往々にして稀有な様
闇夜に紛れて
幾度離れても確かに憶えていた
予言を結ぶ
貴方へまた咲き誇る

嗚呼 誘え誘え
此の物語はきっと醒めぬ夢よ
パッパッと姿変え
またラッタッタッとハナ明かせ
ただ燦々と人を照らし
虚ろう乙女よ 嗚呼

華やかに歌え踊れ
艶めく眼が魅了する
無常の運命に牙を剥き
今うつし世に舞い戻れ
(まっさかさま)
憂う心想
(まっさかさま)
契り交わし
(まっさかさま)
天邪鬼な想いが乱反射

いつか泡沫の夢に
魅せられ揺蕩う火よ
幾千もの時を紡いで
巡り合う輪廻
遥か未来へと
続いてゆく此の確かな道中で
常しえの明かり灯した
貴方を願う 嗚呼

かごめかごめ
夜明けと共にそっと溶ける雪よ
パッパッと姿変え
またラッタッタッとハナ明かせ
ただ爛漫に咲き乱れて
虚ろう乙女よ 嗚呼

軽やかに歌え踊れ
水面に映る花吹雪
其の鮮やかに舞う姿
光宿した万華鏡
(まっさかさま)
響く心音
(まっさかさま)
刻を止めて
(まっさかさま)
重なる其の想いが乱反射

嗚呼 華やかに歌え踊れ
艶めく眼が魅了する
此の真っ赤な火を糧として
今鼓動を鳴らせ
ただ鮮やかに廃れるなら
坩堝と化した此の世なら
貴方だけを愛すことを
もうきっときっと辞めはしない 嗚呼

華やかに歌え踊れ(Yeah! 歌い踊れよ)
艶めく眼が魅了する(我が眷属と為る誓約を)
無常の運命に牙を剥き(ただ華やかにまさに花明かり)
今うつし世に舞い戻れ(そう今うつし世に舞い戻れ)
(まっさかさま)決して代わりは無い
憂う心想
(まっさかさま)貴方だけを見たい
契り交わし
(まっさかさま)そして二人のそう
天邪鬼な想いが 乱反射
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