ラストシーン

寒さにふるえて 眠れぬ夜にひとり
ゆうべのあなたの言葉を想い出す
ふたりの吐息で白く曇った窓に
投げつけるようにポツンとつぶやいた

別れよう もうこれ以上いたら
傷つけあうばかりさ
違う 違うわ ひとこといたわりがほしかっただけ

だけども 声にはならないままに私
あなたのうしろ姿を見送ったの

あまりに静かね 幕切れなんてそうよ
強がり言ってた分だけ悲しいの
書きかけ手紙もみんな破って燃やす
愛してるという文字が消えていくわ

さようなら また新しい恋を
君は見つけるだろう
違う 違うわ あなたのほかには誰も愛せない

だけども 声にはならないままに私
あなたの足音だけを聞いていたの

別れよう もうこれ以上いたら
傷つけあうばかりさ
違う 違うわ ひとこといたわりがほしかっただけ

だけども 声にはならないままに私
あなたのうしろ姿を見送ったの
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