あの日の僕へ

拝啓、あの日の僕へ
迷いと不安の中で
それでも一歩 踏み出した君へ

伝えたい言葉があるんだ
奏でるよ、例えば
こんな歌にして

果てしなく広がる世界で
すれ違うだけの人がいる
分かり合えないまま訪れる別れがある

幾度となく打ちひしがれて
負けじとまた火を灯して
やがて僕らは気付くんだ
この姿こそ描いてた未来だと
いざ進め

聞こえるかい? 僕らの歌が
眠れない夜を乗り越えて
風の中でも凛と咲く
花になれ いつの日にか

君に胸を張れるように
僕もゆくさ、ただ前へ

ひとりで決めた「答え」だ
誰にも頼らないと
固く誓った あの日の君へ

伝えたい明日があるんだ
たくさんの出逢いが
君を変えるってこと

正しそうな誰かの答えが
時に胸を掠めるだろう
その度に自分の無力さを思い知るだろう

幾度となくぶつかり合って
気付けば共に泣き笑って
やがて僕らは旅の途中
心から信じ合える仲間と
出逢うのさ

人はみな 誰もがひとり
容易く生きてはゆけない
共に過ごしてきた絆が
力になる いつの日にか

振り向くのは後でいい
今はただ、ただ前へ

あれから僕は あの日から僕は
どれほど強くなれたのだろうか
生まれた意味を探し続けるよ
ヨロコビ、カナシミ
その全て抱きしめて
いざ進め

聞こえるかい? 僕らの歌が
眠れない夜を乗り越えて
風の中でも凛と咲く
花になれ いつの日にか

君に胸を張れるように
僕もゆくさ、ただ前へ
振り向かず、ただ前へ
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