いつか花になる

ひとつだけ 君にだけ
伝えたいことがある

ひとつだけ 君にだけ
伝えたいことがある
そのために 僕は
言葉を尽くすだろう
間違いも 正解も
いつか花になるのだろう
だからいまあなたは
美しいんだと

長すぎる影と
河原を歩いた
ギリギリの太陽が
指を差す方へ

いつか総てこの街は跡形もなく
ガラクタへと変わるでしょう
たとえ声にならなくていいんだ
歌になってしまえ
そして僕らの終わりは
錆びた花ひとつ その色が分かるまで
その如雨露で咲かぬなら
涙さえくれてやれ

この道の その先で
色さえも 忘れても
あなたの輪郭で
意味になるのだろう
未だ知らない景色に
ひとつ名前をつけようか
チリヂリの面影が
花束みたいだ

厚く飾る蛇足が惑わせるのなら
その価値が分かるまで
花びらを占うように
その荷物を捨ててゆけ

いつか総てこの街は跡形もなく
ガラクタへと変わるでしょう
たとえ声にならなくていいんだ
歌になってしまえ
そして僕らの終わりは
錆びた花ひとつ その色が分かるまで
その如雨露で咲かぬなら
涙さえくれてやれ
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