Lip

会いたいが曖昧に変わって
感情が環状に渦巻いてる
絡めた指隠して
秘密を持ち寄り踊る

繰り返す昼夜にリタイア
不思議なほど潤ってる
夢ならば何処へも行こうか
届かないなら貴方も

愛してるなんて傀儡の言葉
そうやって生きて行くとすれば
狂気の定かに残る温もり
口紅でなぞった

雨粒 傘に触れて
初めて音を鳴らす
名前を呼び合う様に
交わす唇さえ乾く

朝方の別れを辿る
最初で最後の手を振って
曖昧なリアルに戻れば
モノクロに変わっていく

愛のない貴方 冷たい身体
それでも求め一人夜明かす
口づけの意味も淡い言葉も
温もりに紛れた

絡めた指と傾けた画面
口紅で隠し唇に触れた
煙を吐いて燻った火を消した
繋がりが痛いよ

狂気の貴方に捧ぐ温もり
脱ぎ捨てられたまま

愛のない貴方 それでも求め
落ちていくの今更遅くて
ここから伝わる 冷めた温もり
大切にしまった
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