凸凹の街

イヤフォンからの 歌謡曲
きょうの 僕の BGM
鋭いタッチの 鍵盤が
凸凹の街に よく映える

高くのぼってく エレベータ
火星へ飛んでく 宇宙船
まるく 角張った 心も
一緒に乗せて 飛んでいけ

ベッドに横になって 壁に君を映すよ
こちらを向いているけれど どうやら僕は透明人間
ボタンをほころばせ 白い服を着せよう
きっと君は言うだろう 「私は黒が好きなの」

イヤフォンからは 音の涙
きょうの 僕の BGM
くすんだ音は コントラバス
コントラストが 良い気分

長く続いてく ホテルの廊下
僕への レッドカーペッド
テレビを 点けて 又消した
レースを開けて 窓に向き合う

ベッドに横になって 壁に君を映すよ
こちらを向いているけれど どうやら僕は透明人間
音の無い部屋と 水の出ない蛇口
蓋の閉じたトイレ 少し大きすぎるベッド

ベッドに横になって 壁に君を映すよ
こちらを向いているけれど どうやら僕は透明人間
ボタンをほころばせ 白い服を着せよう
きっと君は言うだろう 「私は黒が好きなの」
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