雨上がり

雨上がりの匂いと
君が忘れた傘
かざした指先から 光がこぼれる
思わず笑い出して
昨日を忘れて駆け出したら
明日の街

八月の雨上がり
鮮やかな夢を見て
誰も知らない事に気付いたような気がした

うす明かりの窓辺で
ぼんやりしていたら
なぜか遠い所へ行けるような そんな気がした
静かにとけていった真夏の時間が
いつまででも胸に残る

八月の雨上がり
鮮やかにいろどられ
こみ上げる喜びに心まかせ ただよう

八月の雨上がり
鮮やかな夢を見て
誰も知らない事に気付いたような気がした

悲しみが通りすぎ
残された水たまり
軽く飛び越えていく
子供達が笑って
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