はしるこども

クラクションが、鳴った夜
クラクションを、聴いている
ラジオから流れ出したきみのこと歌い出した曲は、きみの目を轢いた、

走って。ころんで。
走って。ころんで、青い空を見上げたら涙が落ちた。

クラクションを、聴いている
クラクションが、鳴った夜
雨上がり、空の下きみの名が呼ばれた気がした
きみの手を引いた。

走って。ころんで。
走って。ころんで。
きみの母親の泣き声を捨てて。
歌うたい鳴らそう
大人になるのさ。

全身全霊 走り出したこども
ぼくは信じてるよ
忘れないでいるよ
きみを信じてるよ
忘れないでいてよ
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