世界の終わり

たどり着いた先に途絶えた線路
赤錆をなぞった音のない夜
影だけ刻んで
粉々に砕ければよかったんだ
正しさを纏った人波の中
分かり合えないまま

僕らはキスをした
ネオンライトを見つめて

君といるときに世界が終わってしまえばいいと
ずっと思っていた
きっと僕たちは
必ず一人で死んでしまうから寂しいのさ
君に会えて嬉しかった
本当のことさ

はじめから余計な言葉なんて
何一つ無かったんだろう
僕らが勝手に
消せない不安や失望に
名前をつけたんだ
笑える話だろ

そして君を知ったんだ
やっと息ができる

君といるときに世界が終わってしまえばいいと
ずっと思っていた
きっと僕たちは
必ず一人で死んでしまうからもどかしいんだ
消えない恋しさが
ここに残っちゃうだろ

君といるときに世界が終わってしまえばいいと
今も思ってるんだ
きっと僕たちは
ずっともうどうしようもない日々を生きてくんだ
君に会えて嬉しかった
それだけは本当のこと
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